「うんうん」ってうなずいてくれるだけで救われる
話している途中、言葉がつまってしまった。 なんて言えばいいかわからず、目線を泳がせたとき、相手が、ゆっくりうなずいてくれた。 それだけで、少しだけ安心して、また話を続けられた。 「大丈夫」「わかるよ」って言われたわけじゃ […]
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話している途中、言葉がつまってしまった。 なんて言えばいいかわからず、目線を泳がせたとき、相手が、ゆっくりうなずいてくれた。 それだけで、少しだけ安心して、また話を続けられた。 「大丈夫」「わかるよ」って言われたわけじゃ […]
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駅のベンチで電車を待っていたときのこと。隣にいたベビーカーの赤ちゃんが、ふと私のほうを見て、にこ〜っと、とびきりの笑顔を見せてくれた。 なんの前触れもなく、不意打ちのように。私も思わず、笑ってしまった。なんだろうこの、条
「午前中に、あれを終わらせたら、おにぎり買いに行こう」その日、私は朝からちょっと憂うつな作業に取りかかっていた。 データ入力。地味で単調。でもやらなくちゃいけない。 ふと浮かんだのが、大好きな昆布のおにぎりだった。終わっ
最近、手帳のすみっこに小さなTODOリストを書くようになった。「洗濯する」「返信する」「資料を読む」——どれも地味なタスクばかり。でも、不思議とそのリストに✔(チェック)を入れた瞬間、「よしっ!」と声が出るくらい、なんだ
カフェで流れてきた、懐かしい曲。イントロを聴いた瞬間、なぜか胸がざわざわして、落ち着かなくなった。 嫌いな曲というわけじゃない。むしろ、昔はよく聴いていたはず。なのに、コーヒーの味もわからないくらい、心がざらついてしまっ
歩きながらスマホを見ていた、あの日の私。 突然、右側から「チリン!」と自転車のベルが鳴った瞬間、体がピタッと止まって、思わず一歩さがった。ぶつかる寸前だったけれど、なんとか回避。心臓はバクバク。手のひらには汗。「うわ、び
びっくりしたけど、助かった!〜扁桃体の早業〜 続きを読む »
甥っ子が、おやつのクッキーを手にしていたときのこと。 「あとでまた食べるから、半分は残しておくね」そう言って、そっとラップにくるんで、テーブルの端に置いた。 たったそれだけの行動なのに、私は思わず「すごいねぇ」と声をかけ
「1泊2日で温泉行きたいね!」 そんな一言から、旅の計画は始まった。 友達がなんとなく言った提案に、私は反射的にスマホを開いて電車の時間を調べ、宿泊候補をリストアップし、全体のスケジュールを頭の中でざっくり組み立てていた