「この人、きっと〇〇なタイプ」って、思ってたけど…

「この人、おしゃべりそうだなあ」
初対面の相手を前に、私はそう思った。

明るめの服に、テンション高めの挨拶。
テンポの速い話し方。
これはもう、おしゃべりタイプ確定だ——
そんなふうに勝手に“ラベル”を貼っていた。

でも、実際に話してみると驚いた。
相手は、私の話をじっくり聞いてくれて、
言葉を挟むタイミングも絶妙。
むしろ、話しやすさでいえば、ここ最近で一番だったかもしれない。

「あれ? 思ってたのと全然ちがう…」

そのとき、自分の中にあった“思い込み”に気づいた。
そしてふと思い出したのが、「認知バイアス」という言葉。
人間の脳は、限られた情報の中で効率よく判断するために、
知らず知らずのうちに「こうに違いない」と決めつけるクセを持っているらしい。

見た目、声のトーン、ちょっとした動き。
そこから私の脳は、これまでの経験と結びつけて
「たぶんこういう人」と、瞬時に結論を出していた。
そのスピードはすごいけれど、正確とは限らない。

でも、それに気づけたことが、なんだか嬉しかった。
バイアスに気づいたとき、世界がちょっと広がった気がしたから。

人は、思っているより「見たいように見ている」もの。
でも、そこに気づければ、「見えていなかったもの」にも出会えるのかもしれない。

思い込みのフィルターを、そっとはずしてみる。
それだけで、今日の会話が、ほんの少し豊かになる気がしている。

「きっと〇〇に違いない」と早合点して、チャンスを逃した経験はありませんか?
認知バイアスは、判断を助ける“近道”である一方で、視野を狭める“ブーメラン”にもなり得ます。

HEARTSHEART Laboのプログラムでは、こうした脳のクセや仕組みを理解することからスタートし、
AIを“脳の専門家”として活用するユニークな学び方を取り入れています。

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