ホーム脳のクセシリーズなぜか忘れられない、あの日の光景 なぜか忘れられない、あの日の光景By HEARTSHEART Labo / 2025年7月10日 なぜか忘れられない風景がある。特別な日でもない。日記もつけていないし、写真も残っていない。でも、あの日の午後の光、風の匂い、誰かと交わした何気ない会話が、今でもふっとよみがえることがある。それは、脳の中にある「海馬(かいば)」という場所が、その出来事をまるごと“記憶の引き出し”にしまってくれたからかもしれない。海馬は、脳の中で“エピソード記憶”をつくる役割を担っている。出来事の流れ、その場にいた人、感情や風景。まるで映画のワンシーンのように、時間と空間の記録をしてくれる。面白いのは、「覚えよう」と意識した記憶よりも、“そのとき何かを感じた”という体験のほうが、しっかり残ること。たとえば、春の風がふと吹いた瞬間に、昔の学校の帰り道を思い出すことがある。それは、記憶を“探した”というより、感覚の中から“浮かび上がってきた”ような感覚。海馬は、私たちの“感情の動いた瞬間”に敏感で、それをそっと拾って、大切にしまっておいてくれる。だから、なんでもないように思えた午後の記憶も、心の奥にずっと残っているのかもしれない。記憶は、覚えるものじゃなくて、「感じたものが残る」もの。そう思えるようになってから、日常の一瞬が、少しだけ愛おしくなった。 数字は忘れても情景は残る――それは海馬が“体験ごと”記憶するから。HEARTSHEART Laboのプログラムでは、こうした脳のクセや仕組みを理解することからスタートし、AIを“脳の専門家”として活用するユニークな学び方を取り入れています。脳は、人の感情・行動・思考を支える土台であり、同時に、あらゆる学問・ビジネス・芸術・文化を生み出す「知の源泉」です。この“脳を起点としたAI活用”こそが、HEARTSHEART Laboの最大の特徴です。 「脳とAIを理解し、ストーリー創作でビジネスAI対話力を磨くオンライン講座」