
会議中、ただ話を聞いているときよりも、
ノートにメモをとりながら聞いているときのほうが、
なぜか頭がスッキリする。
人の話を聞きながら、気になった言葉を書き留めて、
自分なりにまとめながら考える。
そのうち、関連するアイデアや質問が浮かんできて、
気づけば、思考がひとつの流れになっていた。
まるで、脳の中が整理整頓されていくような感覚。
これは、脳の「注意のネットワーク」が上手に働いている状態なのかもしれない。
私たちの脳には、「何に注意を向けるか」「いま何が大事か」「不要な刺激をどう切り捨てるか」——
そういった集中の調整役がいる。
これがスムーズに動いているとき、情報の取捨選択がうまくいって、
“今ここ”にしっかり集中できる。
面白いのは、じっと黙って聞くだけだと、逆に注意がそれやすくなること。
「ながらメモ」があることで、脳の“注意の的”が安定し、
逆に深く聞けるようになることもあるらしい。
たしかに、手を動かしながらのほうが、私の頭はよく回る気がする。
集中って、「一点だけに注目する」ことではなく、
いくつかの情報を自分なりに“整理してつなげる”ことなのかもしれない。
会議の終わり、ノートに残ったメモを見ながら、
「思ってたより、ちゃんと考えてたな」と、ちょっと嬉しくなる。
注意のネットワークは、今日も私の思考を静かに支えてくれていたみたいだ。
“深く集中する自分”と“気が散る自分”、その差は脳のスイッチング能力にあります。
HEARTSHEART Laboのプログラムでは、こうした脳のクセや仕組みを理解することからスタートし、AIを“脳の専門家”として活用するユニークな学び方を取り入れています。
脳は、人の感情・行動・思考を支える土台であり、同時に、あらゆる学問・ビジネス・芸術・文化を生み出す「知の源泉」です。
この“脳を起点としたAI活用”こそが、HEARTSHEART Laboの最大の特徴です。