所長・講師

私はなぜ 脳とAIを21世紀の核心的スキルだと思うのか

私が脳研究の世界と出会ったのは、1990年代のことでした。学習、注意、認識といった基本的な機能から、人の感情、成長、そして“愛”といった領域まで、サイエンスの眼で理解が進んでいることに衝撃を受けました。そして、いまを生きるからこそ、脳からの視点を持てる私たちは人類史上なんてスリリングなシーンにいて、ラッキーな時代に生きているのだろうと興奮したものです。そして、脳の知見は、ビジネス、学問、生活、人生のあらゆるシーンで圧倒的に役に立つはずだと考えて、2000年代に入ってから今日に至るまで脳の知見を活用するための研究とプログラムの開発を行ってきました。研究と開発には、領域を超えた膨大な知識の学習と経験が必要でした。

さて、AI時代に入って、ますます脳の理解の重要度は増しています。
例えば、ビジネスでも学問でも必須となる「AIの基礎」は脳のエッセンスを理解したほうが、自分軸ですっきりわかります。逆にAIの理解が脳の理解を深めてくれます。「生成AI」との共存も、脳の理解はスムーズにしてくれます。「AIが学習するデータ」の多くには、“脳のクセ”がついていますが、クセの理解は脳の理解を前提とすることで連続的な理解ができます。「メタバース」は、仮想空間で脳を支配するものです。「ニューロマーケティング」「ブランディング」にも、いまや脳の理解は前提です。「BMI(ブレイン・マシン・インターフェース)」は、ダイレクトに脳をマシンと繋ぎますからリテラシーとして必須です。また、「ビジネスシーン」では、企画、マーケティング、営業、人材マネジメント、ブランド、ビジネスモデルなどで、脳の視点は理解をすっきりさせ、アイデア発想を豊かにします。そして、ビジネスは、直接的であれ間接的であれ、生活に直結します。特に、子育て親が、脳を知り、AIを知ることで、「脳の性質に即した子育て」ができますし、「
AI時代のリテラシー教育(AIの有効な使い方・騙されないための注意点など)」「人間力というジェネリックスキル」「次世代のマーケットの理解」にとっても欠かせないことがわかります。

このように見ていくと、「脳・AI」の理解と活用は、21世紀の核心的なスキルといえます。ラボでは、脳のエッセンスを整理し、AIの基礎と繋げ、少しでも多くの方に理解していただけるようにと考えています。ぜひ、脳とAIの知識をもとに、人の脳を観察し、ビジネスを脳とAIのエッセンスから分析し、発想につなげていただけたらと思います。

私は、「100万人のビジネスパーソン」が脳の理解から発想力を発揮し、「100万人の子育て世代」が脳の理解から子育てを行い、「100万人の建設・インフラ業界の方」が脳の理解からAIを活用するなら、と、脳とAIの理解を持つことで、人の深い理解から世界をリードする日本のイメージをこころに描いています。

ぜひ、各プログラムをご覧ください。

村田正望 博士(工学)

北星株式会社 代表取締役社長 脳とAIのビジネス活用研究所(HEARTSHEART Labo)所長 東京理科大学(宇宙物理学)、電気通信大学大学院修了(首席)。情報通信研究機構 特別研究員時代には、脳・AI、半導体、ミリ波(現在で言うBeyond 6G)等、現在の先端分野に関する研究室に在籍。学生時代の研究・発明で、電子情報通信学会より学術奨励賞を受賞。現在、日本人工知能学会、日本認知科学会会員。主に、情報システム分野で技術・営業・マネジメント経験を積む他、AIの開発・教育・コンサルティングを行ってきた。また、脳・AI講師として、大手上場企業を中心に発想力教育を行っている。2018年、東京白金で講演時に、マツコ・デラックスの「夜の巷を徘徊する」(テレビ朝日)にAI講師として出演。その他、認知科学的な観点から、歴史・文化をテーマにした社団法人を設立し代表理事を務めている。(ブログ

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