
甥っ子が、おやつのクッキーを手にしていたときのこと。
「あとでまた食べるから、半分は残しておくね」
そう言って、そっとラップにくるんで、テーブルの端に置いた。
たったそれだけの行動なのに、私は思わず「すごいねぇ」と声をかけていた。
だってそれって、いま全部食べたい気持ちをちょっとだけ我慢して、未来の自分の楽しみに取っておくってことだ。
4歳にして、そんなことができるなんて!
実はこれ、脳の「前頭前野」が働いたサインなんだそう。
前頭前野は、“今”と“未来”をつなぐ司令塔。
目の前の誘惑だけで動かずに、少し先のことを想像して行動する——
それって、大人でもなかなか難しいことだと思う。
たとえば、ダイエット中に目の前のケーキをスルーしたり、夜更かししたい気持ちを抑えて早く寝たり。
そういう「ちょっとの先読み」ができるのも、前頭前野のおかげ。
もちろん、私だって毎回うまくはいかない。
ついスマホを見すぎたり、買う予定じゃなかった物をレジに持って行ってしまったり。
でも、そういうときは「脳が疲れてるのかも」と思って、ひと息つくようにしている。
あの日の甥っ子の姿が、私の中に小さなヒントを残してくれた。
“未来の自分のために、ちょっとだけ考えて行動する”——
それって、なんだか頼もしいし、ちょっとあったかい。
前頭前野って、私たちの中にある「未来への思いやり」なのかもしれない。
育てていくって、なんだかワクワクする。
こうした何気ない日常にも、脳のしくみはたくさん顔を出しています。
「なぜ私はこう考えたのか」「どうしてあの人はああ感じたのか」――
その背景には、前頭前野をはじめとする脳のさまざまなはたらきが関わっています。
そして今、その脳のメカニズムを理解し、生成AIを活用しながら、
実際の企画や対話に役立てていく経験。
たとえば、ストーリー創作というかたちで登場人物の“脳の動き”を描き出す。
そのプロセスを通して、自分の内側の認知や感情を整理したり、
ビジネスにおける伝え方や発想のヒントを見つけたりする。
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