ChatGPTでつくる!学習が加速する「九九バトルゲーム」
こんにちは、HEARTSHEART Laboの村田です。
これまで「漢字ワーク」「図形学習アプリ」「算数計算ワーク」「自分学習ツール」を紹介してきました。今回は、暗記と計算速度を楽しく鍛える「九九バトルゲーム」を、ChatGPTによるバイブコーディング(対話的プログラミング)で作ってみました。
ねらい:正確さ × 速度を“楽しく”伸ばす
テストで満点を狙うには、正確さに加えて制限時間内に解き切る速度が不可欠。九九は暗記の王道ですが、飽きやすいのも事実。そこで、ゲーム性を付与して反復練習のハードルを下げます。
プロンプト設計(要約)
- 競技性:1分間で何問解けるかを競う
- 対戦:2名の名前を入力、1人ずつプレイしてスコア比較
- 演出:正解/不正解で効果音(ピンポン/ブザー)、中央に大きく出題
- ごほうび:正解で“チョコレート”マーク。3セット先取で勝利
- 技術:HTML+JavaScriptで生成、モバイル操作に対応
生成→動作確認→修正指示(UI、音、スコア、スキップ機能 など)を回して完成度を高めました。
出来上がりの主な機能
- 1分チャレンジ:自動カウントダウン+連続出題
- 対戦モード:プレイヤー1終了後にプレイヤー2がスタート
- スコア表示:正解数/ミス数、スキップも記録
- フィードバック:効果音&ごほうびアイコンで即時強化
- 軽量・即実行:ブラウザで動作。スマホからでもOK
学習効果(ゲーム化のポイント)
- 反復の自動化:1分単位の短いバトルで“回数”が自然に増える
- 即時強化:効果音+アイコンで脳の報酬回路を刺激
- 社会的動機づけ:親子・友だち対戦でやる気アップ
- 速度最適化:ミスとスキップを可視化し、次の練習につなげる
ご家庭・授業での活用例
- 家庭:勝ったら本物の小さなごほうびを用意(“現実のご褒美”連動)
- 授業:2人1組で対戦→勝ち上がりトーナメント→振り返りで“つまずき九九”を洗い出し
- 個別:ミスの多い段を重点出題するモードに拡張(次の改善提案)
「AIエージェント自作」の第一歩
この制作は、要件定義 → 生成 → 実行 → 改善 → 運用というエージェント設計の基礎ループそのもの。
将来的には、
- 学習履歴の自動記録
- 苦手段の自動出題
- 日次ミッションの自動配信
…といった“半自律”の学習エージェントへ拡張できます。
まとめ
九九は“覚えたつもり”になりがち。時間×対戦×ごほうびの三点セットで反復を楽しく回し、正確さと速度を同時に伸ばしましょう。ChatGPTがあれば、こうした小さな学習ゲームを短時間で形にできます。
よくある質問(FAQ)
A. 可能です。記事の要件のように箇条書きで指示すれば、ChatGPTがHTML+JSを生成。動作を見ながら「音量を下げて」「残り時間を大きく」など自然言語で改良できます。
A. はい。生成した*.html
をスマホで開けばそのまま動きます。ホーム画面に追加すればアプリ風に使えます。
A. 短時間×高頻度の反復と、即時フィードバックがポイント。対戦やごほうびで“自発的な回数”が増えるため、速度と正確さの両方が伸びやすくなります。
A. ルールを小変更(例:2分耐久/ミス3回で交代)、苦手段だけ出題、日替わりのごほうびなど、“変化”を加えると効果的です。
A. タブレット台数や音量、対戦順は事前にルール化。ハンデ(例:得点倍率)を設定して成功体験を均等化すると、全員が楽しく参加できます。
A. 段・範囲指定出題、ミス問題の自動復習、ランキング保存、父母向け進捗レポート、音声読み上げなど。ログから弱点抽出→翌日のミッション自動生成もおすすめです。
著者

村田正望(むらた まさみ)
工学博士/HEARTSHEART Labo 所長。脳科学とAIを融合した発想力教育・活用支援を行う。研究と実務経験をもとに、ビジネス・生活・子育てに役立つ「脳×AI」の学びを発信中。
HEARTSHEART Laboの活動
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