慶應義塾と福澤諭吉

慶應義塾図書館旧館に立ち寄りました。

慶應義塾大学を象徴するシンボリックなこの建物には、「福澤諭吉記念 慶應義塾史展示館」があります。

数々の展示がある中、目に留まったのは、「この民ありて、この政治あるなり」という言葉。

サミュエル・スマイルズの「自助論」を思い出しました。

政治を嘆くのであれば、民が変わること。これがとうとうと書かれています。
“天は自ら助くる者を助く”は、自分が変わろうとしない限り、天は助けないんだよ、変わろうとする者を天は助けるんだよ、という意味ですね。

改めて、この言葉を噛み締めてきました。

ところで、明治期に建てられたこの建物ですが、大正期の震災、昭和の戦争で、何度も傷ついてきましたが、何度も修復し、今は国の重要文化財に指定されています。

最近は、古い建物を壊していく風潮にありますが、それは仕方のない面もありますが、維持することで、スピリッツを世に伝承していくという方法もあります。

海外旅行をするとわかりますが、そういった精神があることは、その国や地域の誇りを感じるものです。

この建物を設計したのは、日本に初めてヨーロッパ建築をもたらしたことで有名なジョサイアコンドルの弟子たちです。日本の和洋折衷な洋風が広がる初期の頃ですね。

 

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